Qlik と国連、世界にわたるサステナビリティ活動の 強化に向けて共同アナリティクス・イニシアチブを拡大

5 年間のパートナーシップをさらに延長し、新規・既存のアプリケーションを開発・運用

June 18, 2018

国連STI フォーラム2018 で各種のイノベーションを展示

ビジュアル分析のリーダーであるQlik Technologies Inc. (本社:米国ペンシルベニア州、CEO:マイク・カポネ、以下 Qlik®)は、2018 年6 月6 日、国連との戦略的パートナーシップをさらに強化することを発表しました。これにより Qlik は、グローバル規模で持続可能かつ人道的な活動に好影響を及ぼす、重要かつ実行可能な分析判断を提供す ることが可能になります。国連は、「情報通信技術局」(OICT: Office of Information and Communications Technology)を通じて、Qlik のビジュアル・アナリティクス・プラットフォームを標準化し、国連のミ ッションを推進する各種アプリケーションを作成します。Qlik のCSR(企業の社会的責任)プログラムの1 つである同 パートナーシップは、過去5 年間で拡大を続けており、6 月5 日~6 日にQlik が「国連STI フォーラム」(UN Science, Technology and Innovation Forum)に参加したことで、さらに注目が集まっています。STI フォーラ ムは、関係者に向けて持続可能な技術を共有するとともに、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を実現するため の協力関係を模索する場となっています。

情報通信技術局グローバル・サービス部ディレクター、セーレム・アヴァン(Salem Avan)氏は次のように述べていま す。
「持続可能な開発目標に向けてしっかりと歩みを進めていくためには、常に新しいイノベーションを活用していくことが必要 です。STI フォーラムには国連とミッションを共有する重要なステークホルダーが集結し、彼らのイノベーションを通じて国 連の力を最大限まで拡大する方法が示されます」

国連は、『持続可能な開発のための2030 アジェンダ』において、その使命を明確に述べています。 「我々は人類を貧困と欠乏の過酷さから解放すること、地球環境を回復し確保することを目標としています。世界を持 続可能かつ回復力を備えた環境へとシフトさせるために、緊急に必要とされている大胆な変革を行うことを決意していま す」

国連ではOICT を通じて、Qlik のアプリケーションを活用してさまざまな持続可能な開発目標を常に分析することで、 世界的な変革の実現へと取り組んでいます。OICT は、入手可能な大量のデータの中から重要な指標を示し共有す ると同時に、人類の幸福に対するさまざまな障壁について改善点を見つけ追及することを実現しています。

  • セルフサービス・データ・ビジュアライゼーション・プラットフォーム事務局(Secretariat Self-Service Data Visualization Platform)
    OICT では、Qlik とのパートナーシップ(2015 年開始、2017 年更新)を通じて、セルフサービスのビジュアライゼーシ ョン・プラットフォームを構築しました。同プラットフォームにより、国連事務局のすべての部局(地域委員会、本部以外 の各地事務所、フィールド・ミッションなど)の非IT スタッフは、内部の共同作業や公式・非公式のレポートを行うダッシ ュボードを開発・公表することが可能となりました。すでに100 種類以上のアプリが公開され使用されており、その用途 は管理業務(予算追跡や調達)からさまざまな実質的活動(男女平等、平和維持軍の展開、能力開発プロジェク ト、世界的な犯罪統計など)にまで及んでいます。
  • 事務局管理ダッシュボード(Secretariat Management Dashboards)
    OICT では、セルフサービスのダッシュボードを補完するため、シニアマネージャー陣と協力し、事務局内の重要な管理業 務についてレポートを作成できる統一規格のダッシュボードを開発しました。2017 年3 月、OICT は予算と財務、人 事、情報通信技術、調達、移動、不動産管理などについてシニアマネージャーと重要担当者が使用できる各種の管 理ダッシュボードを発表しました。現在すでに20 種類の管理ダッシュボードがあり、アクセス可能な最新の管理レポート を作成するために日常的に使われています。
  • 安全保障理事会ハイライト・アプリ(Security Council Highlights App)
    「国連本部政治局」(DPA/SCAD)内の安全保障理事会部では、過去1 年間の安全保障理事会会合を詳述し た年次報告書を出版しており、採択された決議案、議長声明、決定などが詳しく書かれています。Qlik は2015 年か ら公式報告書の作成に使われており、同報告書は現在オンラインで公開されています。またQlik は2017 年から、安 全保障理事会の月次統計の作成にも使われており、同統計も一般公開されています。
  • 国連商品貿易統計データベース・アナリティクス・アプリ(UN Comtrade Analytics App)
    国連商品貿易統計データベース(UN Comtrade)には、約200 の国・地域の統計当局が作成した1962 年か ら現在までの商品と輸出入に関する詳細な統計が含まれています。同データベースは30 億件を超える記録によって、 現在ある中でもっとも総合性の高い貿易データベースとされています。貿易統計データをビジュアル化し、レポート作成を 容易にするためにQlik が使われています。
  • 高度なアナリティクス
    OICT では、スタッフとシニアマネージャー陣が様々な疑問の答えやデータの分析判断を簡単に得られるよう、Qlik を通 じて次のような高度なアナリティクスに取り組んでいます。
    • 関連するQlik ダッシュボードに自然言語テキストを使ったクエリーを出し、関連チャートを一瞬で表示する。
    • 紛争国のGDP データに関する公表データを使って紛争のコストを計算し、結果をQlik 内でビジュアル化する
    • 管理データ(出張費規程遵守、予算支出など)を使って予測モデルを作り、Qlik 内でビジュアル化する

Qlik のCEO、マイク・カポネ(Mike Capone)は次のように述べています。
「アナリティクスを通じて、膨大で多様な国連のデータソースの力を活用することは、世界に実質的で持続可能な変革を もたらす上で必要とされています。国連とのパートナーシップを通じて、世界に持続可能な繁栄をもたらすという国連の目標を共有できることを、我々は誇りに思っています。国連のグローバルな変革努力の最前線において、欠かせない分析 判断をもたらすQlik の取り組みが、今後さらに拡大していくことを楽しみにしています」

クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.の日本法人です。Qlik® は、ユーザー部門主導 のビジネスインテリジェンス、ならびにデータ分析プラットフォームのリーディング・カンパニーです。オンプレミス型、クラウド型の ポートフォリオを通じて、データの場所を問わず、顧客企業におけるレポーティング、セルフサービス型ビジュアル・アナリティク ス、ガイデッド・アナリティクス、組み込みアナリティクスまで、幅広いデータ分析の要望に応えます。Qlik Sense®、 QlikView®、Qlik® Cloud でさまざまなデータを分析することで、隠れた相関関係を探索でき、新たな洞察やアイディ アが得られます。Qlik は、米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100 ヶ国以上でビジネスを展開し、 45,000 社以上のお客様にご利用いただいています。