ビジュアル分析のリーダーであるQlik Technologies Inc. (本社:米国ペンシルベニア州、CEO:マイク・カポネ、以下Qlik®)は2018年6月26日、世界規模の調査を実施し、データや技術に対する知識の個人差が企業の意志決定に悪影響をもたらしていることを発表しました。
マッキンゼーの報告では、オートメーションとロボティクスによって、2030年までに世界の労働者の最大8億人が失業するとしており、ガートナーもデータリテラシーを職場で必須のスキルであると発表していますが、企業のほとんどの意志決定者(76%)はデータを読み取り、処理し、分析し、議論する能力について自信がない、と回答しています。データスキルについてもっとも自信がないと回答したのはヨーロッパのエグゼクティブ層(83%)であり、以下アジア太平洋(80%)、米国(67%)と続いています。
Qlikのデータリテラシー部門のトップであるジョーダン・モロー(Jordan Morrow)は次のように述べています。「データはすでに競争における基盤となっており、グローバル企業は市場を牽引するためにデータを分析判断の重要な材料としています。しかし、このデジタル時代に組織が成功できるかどうかは、従業員が新しい『言語』を学べるかどうかに大きく左右されます――データという言語です。データの取り扱いに苦労する企業の指導者層は、その人が単にリーダーとして成功しにくいというだけでなく、データに対する企業文化を全社的に変えていくことをも困難にしています。このように、危機的なデータリテラシー不足の中でもまだ、ロボティクス、オートメーション、そしてデータリテラシーのある従業員という強力な構成によって、大きな成功を収められるだけの時間はまだあるとされています。ただ、競争上の優位をつかむには迅速な行動が必要です」
クリックテック・ジャパンのカントリーマネージャーである北村 守は次のように述べています。「日本では長年にわたり、グローバルビジネスの基盤として英語の開発に重点を置いてきました。今日我々は、人工知能、自動化、高度な予測分析を通じたビジネスの成功と変革への新しい機会を約束する新たな課題に直面しています。この新しい時代を受け入れ、データにアクセスし組織全体で分析機能を拡張する企業は、この新しい経済のリーダーとなるでしょう。この可能性を開く鍵は、データ駆動型の文化的変化をサポートするビジネスリーダーと、データという新たな『言語』を学び活用する意欲のあるビジネスパーソンです」
Qlikは新しい世界的な調査報告の中で、データリテラシーの不足について分析し、どうすればデータ、ツール、学習によって全従業員に力を与え、個人的な成功を収めるとともにこれまでにない経済的チャンスを生かせるか、具体的なアドバイスを述べています。重要なポイントは以下のとおりです。
続いてモローは以下のように述べています。「組織がデータ主導型のかたちを目指している今、データを読み取り、処理し、分析し、疑念を持つ従業員ほど、職務と組織に貢献できることは当然です。会社は従業員の熱意をしっかりと受け止め、データリテラシーを高める活動の原動力となるような、データに詳しい人材を見出さねばなりません。組織が非常に多彩な人材、役割、要素で成り立つ現在、これはさまざまなレベルで行う必要がありますし、また扱うデータの性質が人によって違うため、各人に合わせたサポートが必要です。従業員がどんなレベルからスタートするにせよしっかりとした指導と管理力は、誰もが成功できる適切な企業文化を生み出す力となるはずです」
今回の報告には、さまざまな業界の専門家やデータ責任者による判断、意見、ベストプラクティスに関する助言も含まれています。たとえば、以下のようなものがあります。
エンタープライズ全体にわたってデータリテラシー向上を目指すQlikの計画書は www.qlik.com/getdataliterate でダウンロードできます。
本調査研究はQlikの依頼によりCensuswide社が実施しました。アンケートの対象はヨーロッパ、アジア、米国の7,377人の企業意志決定者(ジュニアマネージャー以上)です。調査期間は2017年8月から2018年2月までに行われました。CensuswideはESOMARの原則に従い、Market Research Societyのメンバーを雇用しています。
クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.の日本法人です。Qlik® は、ユーザー部門主導のビジネスインテリジェンス、ならびにデータ分析プラットフォームのリーディング・カンパニーです。オンプレミス型、クラウド型のポートフォリオを通じて、データの場所を問わず、顧客企業におけるレポーティング、セルフサービス型ビジュアル・アナリティクス、ガイデッド・アナリティクス、組み込みアナリティクスまで、幅広いデータ分析の要望に応えます。Qlik Sense®、QlikView®、Qlik® Cloudでさまざまなデータを分析することで、隠れた相関関係を探索でき、新たな洞察やアイディアが得られます。Qlikは、米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国以上でビジネスを展開し、45,000社以上のお客様にご利用いただいています。