Qlik、新たに直観型の高度なアナリティクスを実現する「Qlik Sense」最新版を発表

クラウド対応機能、マッピングと地理分析機能、スマート ビジュアライゼーション、高度なアナリティクスとの連携、データ・プレパレーションを強化

May 22, 2017

ビジュアル分析のリーダーであるQlik Technologies Inc. (本社:米国ペンシルベニア州、CEO:ラース・ビョーク、以下Qlik®)は、最新のセルフサービス ビジネス インテリジェンス (BI) とビジュアル分析のための次世代型アプリケーション製品、Qlik Sense® の最新アップデート(2017年6月)版を発表しました。特許技術であるQIX Associative Indexing Engine (連想技術エンジン) を利用し、クラウドに対応した完全統合型のプラットフォームに構築されるQlik Senseは、最新版においてエンタープライズ機能とガバナンスを、またデータの直感的ビジュアライゼーションや探索、高度なアナリティクス、セルフサービスのデータ・プレパレーション機能を融合させています。この幅広い機能により、企業は単一のプラットフォームから、一貫性のあるデータ駆動型の意思決定に至るまで、多岐に渡るビジネス用途でBIの要件を満たすことが可能になります。オンプレミスとクラウドに存在するあらゆるデータから膨大なインサイトを導きだし、全社横断でのデータ探索によるインテリジェンスを拡大できるよう、Qlikのアナリティクス ポートフォリオを進化させていきます。

QlikのCTO (最高技術責任者) 兼製品担当シニア バイス プレジデントのアンソニー・デイトン (Anthony Deighton) は、次のように述べています。
「Qlikは、ユーザーが主導・管理するセルフサービスBI分野のパイオニアです。私たちはQlik Senseを通して、企業の全社的BI展開の中心となる拡張可能で安全なクラウド対応型プラットフォームを作成し、この市場を拡大させ続けます。弊社のプラットフォーム戦略では、他の製品にはない奥行きで幅広い用途に対応することが可能です。オープン プラットフォームを使用しているため、独自のアナリティクス アプリケーション、組み込みBI、また人工知能や自然言語生成などの新テクノロジーを利用した革新的なアプリケーション開発の可能性が広がります。」

シームレスなハイブリッド クラウド分析を目指す構造
クラウドで生成されるデータ量が増えるに伴い、クラウドを介したビジュアル分析を導入するお客様の数も増えています。Qlik Sense® CloudQlik Sense® Cloud Businessを使ってデータを可視化させるユーザー数は100,000人を超え、団体や企業はクラウドで分析データを作成、管理、共有し、簡単に導入できるサブスクリプション ベースのサービスを介して、Associative Difference機能を利用することができます。またQlikは、パートナー様が提供するマネージド クラウド製品や、Amazon Web ServicesMicrosoft Azureなどのオンライン マーケットプレイスを利用することで、企業顧客が独自の要件に基づき、簡単かつ迅速にクラウドにQlik Senseを導入の上、管理できるようにしています。

2017年5月に開催されたQlikの年次イベント「Qonnections 2017」では、Qlik経営陣から、オンプレミスのQlik Sense Enterpriseをクラウド ベースのサービスとシームレスに接続し、変化する顧客のニーズやオプションに対応できる環境を作るためのロードマップが紹介されました。Qlikは、これを実現し、お客様自身がデータの保管場所、データ分析の実施場所、ユーザーのアクセス場所とアクセス可能なデバイスを選択できるようにするため、その中心となるインフラに投資しています。 

Qlikのエンジニアリング担当シニア バイス プレジデントであるマイク・ポッター (Mike Potter) は、次のように述べています。
「Qlik SenseとQlik Analytics Platformのクラウド対応は完了しています。そして今回、インフラの境界を超えて、シームレスなデータの保存や分析に対応したマイクロサービス アーキテクチャーを実現しました。お客様の選択肢と柔軟性を向上し、かつてない拡張性や優れた費用効率性を実現できるものです。」

また、ハイブリッド クラウド分析の実現に向け、Qlik Sense EnterpriseとQlik Sense Cloudに、クライアント向けオプションが追加されました。新しいApple iOSネイティブ アプリであるQlik Sense Mobileは、デバイス上でQIXエンジンをローカル実行させることで、オフライン時でも完全にAssociative Modelに対応し、またAirWatch、MobileIron、BlackberryなどのEMM製品を統合しています。さらに、Qlik Sense Enterprise環境で使用できるクライアントとして、Qlik Sense Desktopも登場しました。これらのオプションにより、お客様の柔軟性が向上するだけでなく、ビジュアル分析を直接、意思決定に活かせるようになります。

意思決定は複数人で行われるため、Qlik Cloud戦略においては、Qlik Connectorsなどの付加価値サービスが重要になります。そのため、QlikはQlik Sense Cloud BusinessにQlik Connectorsを組み込み、RESTデータ ソース、Google Analytics、Facebook、またTwitterへのシームレスなアクセスを可能にし、またCSVやExcelファイルなどの表形式データ対応、コネクティビティ、自動更新機能を強化しました。ODBC(Open Database Connectivity)を介してオンプレミス データを取得するSQL Serverや、それに続くDropboxやBox.comなどのクラウド ベースのファイル保存サービスなど、新規コネクティビティの追加も急ピッチで進められています。

Qlikのクラウド ファーストな継続的リリース サイクルの中で、強化版のQlik Sense Cloud機能が順次リリースされています。一部のQlik Sense (2017年6月版) アプリケーション作成、ビジュアル アナリティクス、またデータ・プレパレーション機能は、今すぐQlik Sense Cloudでご利用いただけます。是非、Qlik Sense Cloudの無料アカウントにログインの上、新機能をお試しください。

強化された高度な機能で、さらに直感的なアプリケーション作成やデータ・プレパレーションを実現
Qlik Senseに、箱ひげ図、分布図、ヒストグラムなど、データ解釈をサポートするための新たなビジュアライゼーションが追加されました。また、マスター環境内で特定のデータ値に独自の配色を適用することで、アプリケーション全体の一貫性を確保できるようになります。さらに、検索履歴により、これまでになく簡単に前の分析に戻れるようになりました。

また、Qlik Senseの進化したスマート データ・プレパレーションにより、ビジネス ユーザーは複雑なスクリプトを記述する必要なく、データの読み込み、変換、改良を行うことができます。

  • ビジュアル データ プロファイリング機能が、ヒストグラムや他のビジュアライゼーションを使ってデータを自動表示するなど、Qlik Senseに読み込んだデータの解釈をサポートします。これにより、新しいデータの分析作業を大幅に促進させることができます。

  • データ ビニング機能により、簡単にデータ「ビン」を作成、つまりデータを一定の単位にグループ化し、粒度の細かい数値データを使った分析を簡単に行えるようになります。たとえば、データを簡単に小・中・大などの単位に分類できるようになりました。

  • 表の連結機能により、フィールドやフィールド名が一致していなくても、簡単に複数の表を連結することが可能になります。お客様やパートナー様は、保存方法が異なっている場合でも、2社のデータ表を1つにまとめることができます。

さらに、Qlik Connectors™に、Excel®やXMLなどのファイルベースのデータソース、Oracle®やSAP、ODBCデータベースなどの企業データソース、Salesforce.comなどのウェブベースのデータソース、そしてTeradataやClouderaなどのビッグデータソースなど、数多くのデータソースを接続できるようになりました。また、パフォーマンス改善により、Salesforce.comやSAP HANAとの接続が強化されました。Qlik Web Connectorsには、Bit.ly、Google® Search Console、Google® AdWords™、Microsoft Dynamics™ CRMを始め、40以上のウェブアプリケーションやサービスが加わりました。

拡張されたエンタープライズ機能により、ビッグデータの連想検索体験を強化
Qlik Senseに直接On Demand App Generationテンプレートを構築することで、Qlikのビッグデータ機能が強化されたため、ビッグデータ ソースを連想検索して、詳しく分析すべきエリアを発見できるようになりました。On Demand App Generationは、巨大なデータソース部分が選択されるたびに、専用の分析アプリを自動生成できるようにします。そのため、セルフサービス ユーザーは迅速かつ簡単にビッグデータを導入できるようになります。

統合された高度分析機能「GeoAnalytics」がQlikプラットフォーム サービスを強化
Qlikは、オープンAPIを介して、最高品質の自然言語生成と処理、高度な予測分析、またAugmented Intelligence (拡張知能)と統合できるようになりました。新たに高度予測分析機能が統合されたことで、QIXエンジンとサードパーティー製の計算エンジンの間で直接的なデータ通信が可能になります。Qlikは、このRおよびPython用インターフェースを使って統合を行っています。そのため、ユーザーが検索を行う際、外部ツールで行われる高度計算を、Qlik Sense内にリアルタイムで表示できるようになります。この機能を使えば、QlikのAssociative Modelの機能と高度分析を組み合わせ、不正検知、売上予測、在庫管理などの部分で優れた対応が可能になります。

最新のQlik製品「Qlik GeoAnalytics™」では、Qlik SenseとQlikView®ユーザーが、地理データ自動検索機能で簡単にアプリケーションにマップを追加し、重要な空間情報を特定の上、それを別の視覚データに乗せることでデータの全体像を確認できるようになります。ユーザーは、マップを何百万カ所もの情報が詰まったデータへとシームレスにドリルダウンできるだけでなく、クラウド ベースのQlik GeoAnalyticsサービスを利用することで、店舗候補地の判断やサプライチェーンの納期計算などの部分で、地理データとそれ以外のデータを組み合わせた分析が可能になります。マップの形状、ドリルダウン、マルチレイヤーマップ、データ密度の向上など、地理空間やマッピング機能が少し改善されています。

デイトンは、次のようにも述べています。
「こうしたソリューションの販売準備が整った業界大手グローバルパートナーのネットワークや、急成長しているディベロッパーコミュニティのお陰で、Qlikは業界で新たなレベルのリーダーシップを発揮し、ビジュアル分析を拡大させられる面白い段階へと辿り着くことができました。」

*本内容は米国Qlikが2017年5月16日に発表した報道資料の翻訳です。

クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について
クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.の日本法人です。Qlik® は、ユーザー部門主導のビジネスインテリジェンス、ならびにビジュアル・アナリティクス・プラットフォームのリーディング・カンパニーです。オンプレミス型、クラウド型のポートフォリオを通じて、データの場所を問わず、顧客企業におけるレポーティング、セルフサービス型ビジュアル・アナリティクス、ガイデッド・アナリティクス、組み込みアナリティクスまで、幅広いデータ分析の要望に応えます。Qlik Sense®、QlikView®、Qlik® Cloudで様々なデータを分析することで、隠れた相関関係を探索でき、新たな洞察やアイディアが得られます。Qlikは、米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国以上でビジネスを展開し、40,000社以上のお客様にご利用いただいています。

###

© 2017 QlikTech International AB. All rights reserved. Qlik®, Qlik Sense®, QlikView®, QlikTech®, Qlik Cloud®, Qlik DataMarket®, Qlik Analytics Platform®, Qlik NPrinting™, Qlik Connectors™, Qlik GeoAnalytics® and the QlikTech logos are trademarks of QlikTech International AB which have been registered in multiple countries. Other marks and logos mentioned herein are trademarks or registered trademarks of their respective owners.