Qlik、データ主導のエンタープライズに向けたイノベーションを発表

「マルチクラウド」から「オーグメンテッド・インテリジェンス」まで、

April 25, 2018

アナリティクス・エコノミーを動かす多彩なソリューションを提示

ビジュアル分析のリーダーであるQlik Technologies Inc. (本社:米国ペンシルベニア州、CEO:マイク・カポネ、以下Qlik®)は、2018年4月24日、顧客/パートナー企業を招いて開催した年次イベント「Qonnections」にて、アナリティクス・エコノミーの中でデジタル変革の成功を加速する多数の製品イノベーションとビジョンを発表しました。Qlikが機能拡張を進めているデータアナリティクス・プラットフォーム「Associative Difference™」を中心とした製品群によって、あらゆるビジネスユーザーは、データからの分析・判断をさらに迅速かつ簡単に経営判断へ活用することが可能となります。

従来型のBIスタックにおけるアナリティクスのギャップが、アナリティクス・エコノミーにおける企業の成長の妨げとなっています。ギャップとは、複雑性、柔軟性の不足やクエリーベースのソリューションを重視する傾向によって起こる、使用データ探索における煩雑さでした。QlikではAssociative Differenceを通じて大規模なエンタープライズテクノロジーを実現し、すべての従業員に対しあらゆるデータ活用を可能にします。この度Qlikでは、3つの新しいイノベーション(マルチクラウド、オーグメンテッド・インテリジェンス、ビッグデータ・インデックス)を発表しました。これらのソリューションは現代的なアナリティクスを企業の末端まで広げます。さらに、オンプレミスやクラウドといった保存場所を問わず、すべてのデータからの優れた分析判断およびインサイトによってユーザーのインテリジェンスを強化し、エンタープライズ全体における変革をも推進していくでしょう。

QlikのCEOであるマイク・カポネ(Mike Capone)は次のように述べています。 「組織全体にわたってアナリティクスの力を活用し拡大していく企業がアナリティクス・エコノミーのリーダーとなるでしょう。Qlikはこのデジタル時代においてデータとアナリティクスとをひとつに統合できるプラットフォームです。Qlikのもたらす分析・判断によって、企業自体を変える経営判断が可能となるでしょう。」

【3つの新しいイノベーションとQlik Senseについて】

1. マルチクラウド(Multi-Cloud) - 現代企業に選ばれる、クラウドの柔軟性

今日の企業はミッションクリティカルなアプリケーションからDevOps、モビリティに至るまで多種多様な活動にクラウドを利用しています。それに伴いデータ量の増加、複雑性が課題視され、アナリティクス・プロバイダのニーズが高まっています。多くのBIベンダーが顧客企業の目標達成に即したアーキテクチャやソリューションの提供以上にベンダー側の計画を優先し顧客企業のクラウド戦略を決めている一方、Qlikのマルチクラウド・アナリティクス・ソリューションは「データの保存場所を問わず」、「アナリティクスを行う場所を問わず」、「オンプレミス、クラウドを問わないシームレスなアクセス」を可能にしており、顧客企業が十分な自由と柔軟性に得られるようにデザインされています。

Qlikは、オンプレミスと複数のクラウド環境を縦横無尽に活用し簡単かつ低コストでスケーリングできる、クラウドネイティブでコンテナベースのアーキテクチャを実現しました。独自のライセンス方式とテクノロジーによって、顧客企業は自社固有のデータとアプリケーションのニーズに基づき、アナリティクスを行う場所を選ぶことができます。Qlikのマルチクラウド・ソリューションはシームレスなユーザーエクスペリエンスをもたらすため、ロケーション、デバイス、ネットワークの3点において種類を問わず、すべてのユーザーが一貫した同じアナリティクス機能を利用できます。またマルチクラウド・プラットフォーム全体をまとめてひとつのインタフェースから管理することができ、複数のインフラにわたって管理とポリシーベースのコンテンツ配信が簡単に行えます。

2. オーグメンテッド・インテリジェンス(Augmented Intelligence) - すべてのユーザーにパワーを与える「インテント・ドリブン」の分析・判断

デジタル変革のイニシアチブを取るにあたっての大きな課題のひとつは「データリテラシー能力」、つまりデータを効果的に読み取り、操作し、分析し、疑問を持つ能力です。米国、欧州・中東・アフリカ、アジア太平洋の数千人のビジネスリーダーを対象にQlikによって行われたアンケート調査では、「データの効果的な活用に十分自信がある」と答えた企業の意思決定者はわずか24%にすぎませんでした。Qlikは様々な組織がこのデータリテラシーギャップを埋められるよう、オーグメンテッド・インテリジェンス・イニシアチブのひとつとして、「何をするのか」ではなく「何を達成するべきか」に重きを置いたインテント・ドリブンの分析判断を通じて、あらゆるユーザーがさらにスピード感を持って分析判断を下せるようにしています。

QlikではAIにおいて、UXとコア連想エンジンをAIや認知テクノロジーと組み合わせるという独自のアプローチを取り、製品ポートフォリオのすべてにおいて「スマートスタート」機能を実現しています。このスマートスタート機能はQlik Sense®の新しい認知分析エンジンを利用したもので、Qlik Associative Engineと連携する形で、アナリティクスのライフサイクル全体において文脈に沿った分析判断とオートメーションを実現しています。機械による情報分析と人間の直感をQlikが組み合わせることによって生まれる革新的な結果が、ユーザーや組織のデータリテラシー向上、ひいては生産性改善といった大きな価値を生み出します。Qlikの年次イベント「Qonnections」で発表されたスマートスタート機能は以下の通りです。

  • プロファイリングのためのオーグメンテッド・インテリジェンスとデータソース間の関連性表示とのクロス機能
  • データに基づく適切な種類のチャートを自動生成するスマート機能
  • 追加チャートやビジュアライゼーションの自動提案機能
  • データ読み込みとアナリティクス構築のワークフロー簡素化機能

3. ビッグデータ・インデックス(Big Data Index) - エンタープライズ全体におけるデータの価値最大化に貢献

Qlikではすでにユーザー主導のオンデマンド・アプリ生成機能によってユーザーのビッグデータ活用を支援しており、Qlikのアプリケーション内に保存されたメモリ内全てのビッグデータを分析することで、データディスカバリを推進しています。さらに、一部顧客企業でベータ版試用を進めており2018年秋に発売予定の「Associative Big Data Index」では、ビッグデータに対するQlikの連想検索体験をさらに拡張しており、ユーザーインタフェースのみでの連想検索から、全データを含むエコシステム内に拡張を行いました。この新機能を備えたQlikエンジンは、データレイクやHadoopなどのソース内のデータに関する情報をインデックス化して保存することができ、結果としてメモリ内へのデータ読み込みは不要となります。このAssociative Big Data Indexは大量のデータでも高速かつ深度のあるデータディスカバリを実現し、かつ各データへ詳細にアクセスすることができます。ユーザーが自由に制限なくビッグデータを探索・検索できるということは、分析判断を一瞬で行うために組織全体が必要なデータに常にアクセスできるということです。Qlikではすでに本機能のデモンストレーションを行い、数千億のデータ列からなるデータセットに対してリアルタイムに近いパフォーマンスを示しています。

4. Qlik Sense - アナリティクス・エコノミーのためのプラットフォーム

Qlik Senseの深く幅広い機能によって、組織はひとつのプラットフォームからきわめて多様な分析に対応できるようになり、一貫したデータ主導の意思決定が可能となります。2018年6月にアップデートを予定している「Qlik Sense Enterprise June 2018」は、Qlikのマルチクラウド戦略の1つ目の要素を内包しています。具体的には、Qlik Senseを通じて顧客の選んだクラウドへのアプローチが可能となり、大規模なユーザーコミュニティでの利用や新たな活用ケースへの対応において劇的なコスト削減を実現できます。「Qlik Sense Enterprise June 2018」ではさらに、ユーザーが選択したフィールドに対応したマルチチャート提案機能、「Insight Advisor」などオーグメンテッド・インテリジェンス面での複数のイノベーションを発表予定です。新機能「Insight Advisor」は、データセット全体から最も重要な分析情報を浮き彫りにし、新しいシートの作成や、既存シートへ挿入しディスカバリ拡張を可能にする機能です。

Qlikは2018年4月までに、既に以下の機能強化を実現しています。

  • Google Big Query、PostGreSQL、Dropbox Metadataなど30以上のクラウドおよびオンプレミスのデータソースへの接続およびビッグデータ・アナリティクスへのアクセスを全ユーザーへ拡張
  • Qlik Sense MobileのAirWatch Per-app VPN 対応によるエンタープライズ・モビリティ管理戦略の実現
  • GeoAnalytics Mapping機能拡張(ダイナミック名称検索、メルカトル投影、Adaptive投影など投影法の拡張をサポート)による戦略的分析・計画のための内外の地理データセットの価値増幅

QlikのCTO、マイク・ポッター(Mike Potter)は次のように述べています。 「光栄にも、顧客、パートナー企業の方々にはQlikの先端技術と、業界をリードするアーキテクチャを支持いただいており、我々の強みが顧客の変革におけるインサイトの発見や、事業規模拡大に貢献できています。柔軟性と選択の自由をもたらす『マルチクラウド』、あらゆるユーザーが深い分析判断を得る能力を高めるための『オーグメンテッド・インテリジェンス』、またデータの価値をすべての人に広げる『ビッグデータ・インデックス』といった3軸で、Qlikではパートナーのさらなる利益につながるデータ活用能力を推進するべくイノベーションを進めてまいります。」

クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.の日本法人です。Qlik® は、ユーザー部門主導のビジネスインテリジェンス、ならびにデータ分析プラットフォームのリーディング・カンパニーです。オンプレミス型、クラウド型のポートフォリオを通じて、データの場所を問わず、顧客企業におけるレポーティング、セルフサービス型ビジュアル・アナリティクス、ガイデッド・アナリティクス、組み込みアナリティクスまで、幅広いデータ分析の要望に応えます。Qlik Sense®、QlikView®、Qlik® Cloudで様々なデータを分析することで、隠れた相関関係を探索でき、新たな洞察やアイディアが得られます。Qlikは、米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国以上でビジネスを展開し、45,000社以上のお客様にご利用いただいています。