Qlik、新たな開発者向けプラットフォーム 「Qlik Core®」を発表

開発者コミュニティへの取り組みを拡大、今後も開発者エコシステムへ投資

April 25, 2018

ビジュアル分析のリーダーであるQlik Technologies Inc. (本社:米国ペンシルベニア州、CEO:マイク・カポネ、以下Qlik®)は、2018年4月24日、米オーランドで2018年4月23~26日(現地時間)に開催する、顧客/パートナー企業を招いた年次イベント「Qonnections」にて、開発者コミュニティが成長を続ける中、開発者コミュニティに対する取り組みを拡大する新たな開発者向けプラットフォーム「Qlik Core」を発表しました。

開発者はきわめて高度なアナリティクスの課題について、革新的な解決策を生み出し、ギガバイト規模のデータセットを処理し、ビッグデータとIoTに関するさまざまなハードルを乗り越えています。そのような状況の中、アナリティクス・ベンダーは、プロジェクトを迅速に進めていくための使いやすくスケーラブルなツールの提供を求められています。

Qlikは、開発者がきわめて複雑かつ革新的なデータ主導型アプリケーションのアイディアを検討・テストするにあたって、常にサポートしていきます。具体的には、開発者向けフォーラムの「Qlik Branch(http://developer.qlik.com/)」や「Advanced Analytics Toolbox」を通じた開発者コミュニティの拡大するにつれて、R言語やクラウドといった開発者が慣れ親しんだ環境で開発者に寄り添っています。Qlikは「Qlik Core」により、この取り組みをさらに拡大していきます。

Qlik Core - 新しい開発者向けプラットフォーム

現在ベータテスト中の「Qlik Core」は、Qlik Associative Engineを活用してデータ主導型のアプリケーションを作成するための新しいプラットフォームです。Qlik Coreは、埋め込み型のカスタム・アナリティクスを使って開発者に新しいビジネスモデルを推進する能力を提供し、BI(ビジネスインテリジェンス)をエンドユーザー主導型だけでなく、あらゆるデータにて活用できるよう広げていきます。また、オープンソースの配布モデルを採用しているため、Qlik Associative EngineおよびAPI、ライブラリが提供でき、ダッシュボード上にないプロジェクトにも統合が可能です。これらのプロジェクトはQlikのスケーラブルなノード・アーキテクチャを使って展開することができ、大規模なスケールに対応した業界最高レベルのテクノロジーが実現できます。

Qlik Coreにはhalyard.js、mira.js、enigma.js、enigma-go、picasso.js、after-works.jsといったQlikのオープンソース・ライブラリ・コンポーネントが含まれる予定です。Qlik Coreは従来型のBI企業の製品とは異なり、Linuxのスケーラビリティ、Qlik Associative Engineのコンテナ化アプローチのメリット、Qlik Branchによる広く豊かな開発者エコシステムへのサポートによって、製品化までの時間を大幅に短縮できます。

Qlik Coreは独自のアプローチによって、開発者にさらなる効率的なアナリティクス・プロジェクトを実現します。例えばQlik CoreではIoT環境にQlik Associative Engineを埋め込むことができ、その連想機能をフルに活用して、データ収集のスケーリングとデータ・リポジトリとしての利用をさらに簡単に行えます。また、Qlik Associative Engineはアナリティクス・ワークフローの中で使用することもでき、プロセスフローのさまざまなポイントで多種多様なデータを取り込み、瞬時の分析・判断をもたらします。結果として、エンタープライズ・バックボーン全体にわたるコア・プロセスの動作および操作の向上へとつながります。

Qlikと開発者 - 関係の拡大

Qlik Coreは、大規模であるQlikの開発者向けソリューションをさらに拡張するもので、すでに発表している「Advanced Analytics Toolbox」などのツールキットを基にしています。Advanced Analytics Toolboxは開発者にQlik Senseの拡張機能を提供しています。これにより、複雑なスクリプトを使わず簡単なドラッグ&ドロップにて、高度なアナリティクスを実行するチャートの作成が可能となります。これらの拡張機能はR言語とPythonによってAdvanced Analytics Integration(AAI)機能に重なる形で動作し、シームレスなワークフローが実現できます。

これらのツールキットや製品だけでなく、Qlikが常に開発者コミュニティに目を向け取り組んでいる成果の最たるものとして「Qlik Branch」があります。Qlik Branchは世界中の開発者がオープンソース・プロジェクトについて情報共有と協力を行い、イノベーションをスタートさせるフォーラムで、メンバーは昨年1年間で2倍に増え25,000人となりました。メンバーはさらに、Qlikの連想エンジンとAPIについて情報を得たり、実際に試用したりできる無料のプログラミング環境でる「Qlik Playground」に参加することができます。そしてパブリックなデータセット(自ら作ったGitHubデータを含む)にアクセスすることで、データ主導型アプリケーションの作成やクエリー不要のデータ検索だけでなく、コード1行でチャートを作成することまで可能となります。

Qonnections - 開発者のためのプレイグラウンド

Qlikの開発者コミュニティは、企業のプロジェクトに取り組むだけでなく、世界にインパクトを与えるハッカソンにも熱心に協力しています。そのひとつがQonnectionsでも行われたQlikの企業市民活動のパートナーである「C40 Cities(http://www.c40.org/)」であり、運営委員都市であるボストン市と「Greenovate Boston movement」のデータを使用し、気候変動対策活動に協力しました。また、Qlikの開発者コミュニティは、今年のQonnectionsで行われた24回のセッションからなる開発者向けセミナー(Developer Track)でも活躍しました。特に注目されたのはQlik Coreを実際に体験できる8回の開発者向けセッションでした。セミナーでは他にQlik APIとオープンソース・ライブラリもテーマとなり、さらにQlikの研究開発チーム、開発者リレーションズ・チームに対する質疑応答も行われました。

Qlikのストラテジックマーケティング担当シニアバイスプレジデント、ジェームズ・フィッシャー(James Fisher)は次のように述べています。

「開発者は、アナリティクスのイノベーションを推進するエコシステムの中心となる存在です。Qlik Coreの提供や開発者ツールキットのアップデートによって、Qlikは多数の開発者に寄り添い、あらゆるデータ主導型アプリケーションのアイディアを実現していきます」

クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.の日本法人です。Qlik® は、ユーザー部門主導のビジネスインテリジェンス、ならびにデータ分析プラットフォームのリーディング・カンパニーです。オンプレミス型、クラウド型のポートフォリオを通じて、データの場所を問わず、顧客企業におけるレポーティング、セルフサービス型ビジュアル・アナリティクス、ガイデッド・アナリティクス、組み込みアナリティクスまで、幅広いデータ分析の要望に応えます。Qlik Sense®、QlikView®、Qlik® Cloudでさまざまなデータを分析することで、隠れた相関関係を探索でき、新たな洞察やアイディアが得られます。Qlikは、米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国以上でビジネスを展開し、45,000社以上のお客様にご利用いただいています。