Qlik、ブラウザ上でアジア太平洋地域8都市の生活費を比較できる、新たなビジュアル分析アプリを無料公開、分析結果を発表

東京が最も生活費が高く、僅差で香港、シドニー、シンガポールが続く結果に

June 28, 2016

東京発 - ビジュアル分析のリーダーであるQlik Technologies Inc.(NASDAQ:QLIK、本社:米国ペンシルベニア州、CEO:ラース・ビョーク、以下Qlik®)の日本法人である、クリックテック・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、略記:クリックテック)は、Webベースの一般ユーザー向けアプリ「Qlik APAC Cost of Living」を発表しました。Qlik APAC Cost of Livingは、ウェブサイト(www.qlik.com/apaccostofliving 、※英語)上で誰でもすぐに利用でき、アジア太平洋地域(以下、APAC)の8都市(東京、香港、クアラルンプール、ムンバイ、ソウル、上海、シンガポール、シドニー)における生活費を迅速かつ簡単に比較することができます。

Qlik APAC Cost of Livingは、プラットフォーム型BI分析ツールであるQlik Sense®をベースとしており、内蔵されたビジュアルアナリティクス機能により、ユーザーがAPAC各都市の生活費に関する様々な洞察、インサイトを見出すことができます。このアプリは不動産、交通、教育、運輸、娯楽、光熱費、食料、外食、衣料など様々な項目の比較だけでなく、コストカテゴリーでは、ユーザー側が「Budget(節約)」、「Mid-range(中程度)」、「Expensive(高価)」を選択することができます。

Qlik アジアパシフィック担当バイスプレジデント、フィリップ・ベニアックは次のように述べています。
「アジア経済は常に変動し、消費者物価指数(CPI)も変化しているため、APACの都市へ移住する前に一定の生活水準を維持するための費用を把握することは困難です。Qlik APAC Cost of Livingは、様々な都市の平均的な生活費について、ビジュアルアナリティクスを活用して比較することにより、容易に費用を把握することができます。分かりやすいビジュアル表示によって、海外駐在員だけでなく地元住民も、Web上でAPAC各都市を並べて比較することができます。さらに、データを詳細に掘り下げていくことで、選択した都市でかかる具体的な生活費や費用を、他の都市と比べて把握することもできます。」

最も生活コストが高いのは東京。香港とシドニーが僅差で続く。

日本で最も人口密度が高い都市である東京は、生活費がAPACの平均より39%高く、最も生活費の高い都市であることが分かりました。ただし、データをさらに詳細に調べると、東京がすべてにおいて最も生活費が高い訳ではないことが判明しました。例えば、「Expensive(高価)」というカテゴリーの品目だけを見ると、贅沢な生活を送るためには、香港の方が最もお金のかかる都市であることが分かります。一方で、「Budget(節約)」コストの項目を詳細に調べたところ、限られた予算内で生活することが難しい都市として東京に続いて第2位に、オーストラリアの中心的な港湾都市であるシドニーがランクインしています。

シンガポール国立大学(NUS) ビジネススクール教授の黄 宝金(Wong Poh Kam)氏は次のようにコメントしています。
「APACは海外駐在員にとって魅力的な場所として知られており、地域内での可動性も高く、2015年12月に設立されたアジア経済共同体(Asian Economic Community)を含む最近の取り組みによって、この傾向がさらに加速する可能性があります。APAC地域の人気の理由のひとつとして、生活費が安い国が多いという印象が挙げられます。しかし、生活費の基準だけでは誤解を招くことがよくあり、それぞれのライフスタイルに合った適切な詳細情報を入手する必要があります。例えば、車の所有に特に高額な維持費がかかるシンガポールや東京は、公共交通機関網が発達しているため、必ずしもすべての人が車を必要としている訳ではありません。」

ビジュアルアナリティクスによる詳細な洞察(インサイト)

Qlik APAC Cost of Livingでは、ヒートマップの使用により、個別の項目がAPACの平均からどの程度離れているのかを瞬時に示すと同時に、最も高額な都市を赤で最も低額な都市を青で表します。「Highs and Lows」のページでは、ユーザーが特定の項目(アルコールや娯楽、衣料、日用品など)の価格をAPAC全体で追跡し、色の変化を確認することができます。Qlik APAC Cost of Livingでは多数の項目を選択することができますが、それにより、以下のような興味深いインサイトが得られます。

•健康維持に最もコストがかかる上海
上海の生活費はAPACの平均より11%低い結果になりましたが、健康を維持するためには最もお金がかかることが分かりました。ジムの月会費は157ドルで、パーソナルトレーナーによる指導は1回393ドルかかります。対照的なのがソウルで、ソウルも上海同様にAPACの平均より生活費が10%低い結果が表れましたが、ジムの月会費は30ドルで、パーソナルトレーナーによる指導はたった72ドルです。

•最も外食費がかさむ都市は?
シドニーはグルメな人にとってパラダイスだと言われていますが、APACで最も外食費が高く、2名分の食事代が247ドルにもなります。これは上海(133ドル)や東京(116ドル)の倍近くとなります。一方、最も安いのがソウル(53ドル)で、ムンバイ(61ドル)、香港(70ドル)が続きます。

•都心に住みたいなら?
住居については、街の中心に住みたい人にとっては、クアラルンプールが最も魅力的な選択肢となります。不動産購入価格は1平方フィート(0.0929平方メートル)当たり331ドルで、賃貸の場合は1平方フィート当たり1.11ドルです。逆に最も高いのが香港で、街の中心の不動産においては、購入価格が1平方フィート当たり2,002ドル、賃貸では1平方フィート当たり6.52ドルかかります。一方、都心の住宅地で賃貸住宅を利用する場合は、ムンバイ(0.24ドル/平方フィート)、クアラルンプール(0.41ドル/平方フィート)、シドニー(0.9ドル/平方フィート)が最も安価となります。

•子どもをインターナショナルスクールに通わせるなら?
Qlik APAC Cost of Livingによって、費用に大幅なかい離がある点が明らかになりました。例えば、上海で1人の学生をインターナショナルスクールに通わせるためのコストは45,229ドルで、ムンバイでは同じコストで22人をインターナショナルスクールに通わせることができます(1人当たり2,016ドル)。

Qlikのフィリップ・ベニアックはまた、次のように述べています。
「組織でビジネスインテリジェンスが使用されているのと同様に、個人も日常に関するデータを駆使し、自分の生活がどのようなものであるか、インサイトを引き出そうと模索しています。ビジュアルアナリティクスの使用により、データ分析の専門家ではなく個人でも、データから価値ある見識を得ることができます。Qlik APAC Cost of Livingは、その素晴らしい例です。」

Qlik Senseを基盤とするQlik APAC Cost of Livingは、デスクトップでの調査、地域の小売りチェーン、ホテルの調査を含む各種情報源から収集したデータに基づいています。
Qlik APAC Cost of Livingは、www.qlik.com/apaccostofliving (英語)で利用することができます。

クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.(NASDAQ証券コード:QLIK)の日本法人です。Qlikは、データ・ディスカバリー(解の探索)分野のリーダーで、セルフサービス型のデータ・ビジュアライゼーションやガイデッド・アナリティクス(※)の製品やサービスを提供しています。世界各国で39,000の顧客が、当社製品やサービスを活用し、散在する情報の中から意味を見出し、データ同士の関連性を探索し、さまざまなアイディアへと繋がる洞察を得ています。Qlikは米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国に事務所を展開し、約1,700社のパートナーとともにお客様の事業を支援しています。Qlikについて詳しくは http://global.qlik.com/jp をご覧ください。
※ガイデッド・アナリティクスとは、ユーザーが簡単かつ直感的に使えるように、分析画面にある程度の道筋(ガイド)をつけておく分析用アプリケーションを意味しています。

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