住友林業、BIプラットフォームにQlikViewを採用しユーザ部門のデータ分析を推進

~ 注文住宅の住宅仕様データ分析とアフターメンテナンスのサービス分析を強化 ~

January 06, 2016

株式会社アシスト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 辰男、略記:アシスト)とクリックテック・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、略記:クリックテック)は、クリックテックの連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView®」が、住友林業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長:市川 晃、略記:住友林業)のデータ分析プラットフォームに採用されたことを発表します。

住友林業は、再生可能で人と地球に優しい自然素材である「木」を育て、流通させ、家を作り、また育てるという事業に取り組む、国内トップシェアを誇る木材・建材商社です。また年間約1万棟の木造注文住宅を販売する住宅事業、創業のルーツである山林事業においてもリーディングカンパニーの地位を確立しています。

注文住宅の提供にあたっては、住宅仕様データとして柱や梁などの建材からキッチンやバスのような設備、デザインや施工法等のデータが発生します。さらに住宅引き渡し後のメンテナンス履歴データ等を加えると、明細データは1棟につき数千件にものぼり、年間約1万棟の新規住宅を供給する同社のデータベースには、数億件レベルのデータが蓄積されています。

一部のデータについては参照用データベースを構築し、ユーザ部門に公開していましたが、膨大なデータ量に及ぶ仕様に関する部分については公開できていませんでした。そのため、資材部門が建材の納品状況を把握したり、品質保証部門がアフターメンテナンスサービスの状況を把握するためには、その都度、グループ内の情報システム会社にデータの検索や加工を依頼する必要がありました。

その結果、データ抽出や加工にかかる費用や開発工数の増大化、情報提供までのリードダイムの長期化、さらに使用していたデータ検索ツールで扱えるデータ件数に制限があるなど、ユーザ部門が必要とするすべての明細データを提供できないという点が課題になっていました。

これらの課題を解決するために、ユーザ部門が必要なデータを必要なタイミングで自ら検索し、データ分析できる環境を整えることを目指して、2014年12月にQlikViewを導入しました。QlikViewの選定理由、および現在までの適用業務は下記のとおりです。

  • 入手までに数日間を要していた住宅仕様データを、必要なタイミングで、ユーザ自身の操作で即座に入手できるようになったため、業務効率が格段に向上した。
  • 取り扱えるデータ件数の上限がなくなり、大量の住宅仕様データを扱えるようになった。しかも、大量のデータを高速レスポンスかつ簡単な操作で扱えるため、参照したい住宅の詳細データに素早くアクセスできるようになった。
  • 複数のツールやウィンドウを駆使して行っていた作業(例:Accessの検索結果をExcelで加工する等)が、QlikViewの1つのウィンドウだけで行え、分析軸の入れ替えも簡単かつ迅速にできるようになり、データ分析の効率が格段に向上した。データ量の増加とともに将来発生すると予想される懸念事項を先行して解消することができた。

QlikViewで構築したデータ分析プラットフォームは、資材部門や物流部門、品質保証部門など7部門で活用され、建材やCADデータから、受発注履歴や補修などのアフターメンテナンスに至るまで、幅広い業務のデータ抽出や集計、分析業務に役立てられています。アシストは、QlikViewの導入に向けた分析画面の作成支援をはじめ、フィールドサポートやサポートサービスを提供し、住友林業のデータ活用の取り組みを支援しています。

【クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について】

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.(NASDAQ証券コード:QLIK)の日本法人です。QlikTechは、データ・ディスカバリー(解の探索)分野のリーダーで、セルフサービス型のデータ・ビジュアライゼーションやガイデッド・アナリティックス(※)の製品やサービスを提供しています。世界各国で37,000顧客が当社製品やサービスを活用していて、散在する情報の中から意味を見出したり、データ同士の関連性を探索し、いろいろなアイディアへと繋がる洞察を得ています。米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国でビジネスを展開し、約1,700社のパートナーとともにお客様の事業を支援しています。
※ガイデッド・アナリティックスとは、ユーザが簡単かつ直感的に使えるように、分析画面にある程度の道筋(ガイド)をつけておく分析用アプリケーションを意味しています。